スイス工作機械を買収
森精機初の海外生産拠点に

森精機製作所はスイスの工作機械メーカー、 ディキシー・マシーンズ(ルロクル市)を買収、来年初めにも欧州で現地生産を始める。同社は製品を全て日本国内で生産してきたが、ディキシーは同社初の海外生産拠点となる。欧州の顧客に対する納期を短縮するとともに、要望に細かく対応し現地販売の拡大につなげる。
ディキシーは航空機のジェットエンジン部品などを加工する大型工作機械に強く、2006年12月期の売上高見通しは16億円。11月中をメドに買収契約を結び、工場などの資産と従業員を引き継ぐ。その後、現地の工場に追加投資し、森精機の製品を生産可能な設備を整える。
買収費用と工場への設備投資を合わせた投資総額は35億円程度の見込み。工場内の温度変化をセ氏1度以内に抑えられるなどディキシーの持つ高度な生産技術を評価し、買収を決めた。ディキシーのブランドと製品は残し、従来通り販売を続ける。
森精機は日本から輸出している自社ブランドの工作機械について、一部をスイス生産に切り替えていく。現在の欧州での売上高は年333億円だが、現地生産をテコに5年後には500億円への拡大を目指す。
森精機の06年3月期の連結売上高は1,453億円と、工作機械で国内3位。ライバルのヤマザキマザックやオークマは中国や米国などに生産拠点を持つ。[2006.10.11日経13面より]